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今中慎二が考える中日のベストオーダー 課題の得点力アップへ「チーム状況はいい」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――ディカーソン選手は、クリーンナップではなく6番に入れていますね。

今中 オープン戦ではアジャストしきれていない部分があったので、6番ぐらいで気楽に打たせてみたいです。今季は中田がいて、高橋の状態もいいですし、ディカーソンを6番に置けるくらいチーム状況はいいですね。

――ロドリゲス選手は8番。ここまでのバッティングはどう見ていますか?

今中 まだまだですね。彼は試合に慣れていかないといけませんし、オープン戦でも下位を打たせていましたよね。21歳と若いですし、慣れるまでは8番くらいでいいと思います。今は守備力を期待されて起用されていますが、いずれは打つほうでも戦力になってもらわないといけませんから。

――4番に中田選手がどっしりと座ることで、いい影響がありそうですね。

今中 細川は昨季よりもプレッシャーが軽減するでしょうし、中田の前後を打つバッターがうまく機能する可能性はありますね。繰り返しになりますが、中日の課題は得点力。中田をはじめ、控えの中島宏之なども含めて、得点圏でどれだけ打てるかだと思います。

【プロフィール】

◆今中慎二(いまなか・しんじ)

1971年3月6日大阪府生まれ。左投左打。1989年、大阪桐蔭高校からドラフト1位で中日ドラゴンズに入団。2年目から二桁勝利を挙げ、1993年には沢村賞、最多賞(17勝)、最多奪三振賞(247個)、ゴールデングラブ賞、ベストナインと、投手タイトルを独占した。また、同年からは4年連続で開幕投手を務める。2001年シーズン終了後、現役引退を決意。現在はプロ野球解説者などで活躍中。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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