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「記憶から消し去りたい」阪神OB・関本賢太郎が語る2005年日本シリーズ ロッテに4戦合計33-4で敗戦「調整が難しかった、は言い訳になる」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

――交流戦での対戦で、ロッテに対しての苦手意識はなかった?

関本 苦手意識はなかったですね。ただ、やはり日本シリーズの第1戦で圧倒された(1-10で敗戦)というのが、その後の展開に影響してしまったのかなと。

――やはり試合間隔の話になってしまいますが、実戦から遠ざかっていてピッチャーの生きたボールを体感していなかった分、第1戦ではアジャストに苦労した?

関本 僕は第1戦には出ていなかったので、打席でのボールの見え方はちょっとわかりませんでしたが......ベンチから見ていて感じたのは、「シーズン中のような"戦いの流れ"ではないな」ということ。試合まで3週間ほど空いたので、試合に入っていく難しさは試合前から懸念していましたが、こちらがペースを掴む前にロッテの勢いに押されてしまった感じでしょうか。 とにかく、ひとつ言えるのは、記憶から消し去りたい日本シリーズだということです(笑)。

(ロッテ・清水直行のエピソード2:阪神との日本シリーズ初戦でまさかの濃霧コールドの結末 先発した清水は猛虎打線を「偏った攻め」で崩した>>)

【プロフィール】
関本賢太郎(せきもと・けんたろう)

1978年8月26日生まれ、奈良県出身。天理高校3年時に夏の甲子園大会に出場。1996年のドラフト2位で阪神タイガースに指名され、4年目の2000年に1軍初出場。2004年には2番打者として定着し、打率.316の高打率を記録した。2007年には804連続守備機会無失策のセ・リーグ新記録を樹立。2010年以降は勝負強さを買われ代打の神様として勝負所で起用される。2015年限りで現役を引退後、解説者などで活躍している。通算1272試合に出場、807安打、48本塁打、312打点。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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