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DeNAが交流戦で初優勝も高木豊は「理解できない」打順や戦術にダメ出し「バカバカ打たせてるだけじゃ点は取れない」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

――佐野選手が3番のほうがいい?

高木 いえ、足と勝負強さがないので、僕なら佐野は6番にします。3番には「守備につけるなら」という条件つきですが(タイラー・)オースティンを置きますね。広角に打てて、ホームランもあるし、足もそこそこ速いですから。

 6番はランナーがいる状態でまわることが多いので、勝負強さ、ある程度の長打力があることが理想です。佐野は勝負強くないのが不安ですが、そこそこ長打力はあるので。

(ネフタリ・)ソトを外し、オースティンがファーストでもいいですね。今シーズンのソトはあまりよくないですし、どちらを選ぶかといったら、僕はオースティンを選びます。

――関根選手は開幕当初から5月中旬までは6番、以降は2番、1番と打順が変わっていますが、どの打順でも好調をキープしていますね。

高木 今の打線のキーマンは関根でしょう。DeNAは関根が止まると打線が止まってしまう、と言っても過言ではありません。

【ピッチャーによって采配を変えるべき】

―― 一方で、ピッチャー陣はどう見ていますか?

高木 前提として、DeNAは守備のミスが多い。阪神も同じですが、それに耐えられるだけのピッチャー陣がいます。DeNAもそれなりにいますが、昨年、一昨年に比べるとリリーフ陣がちょっとヘバっています。伊勢大夢、山﨑康晃も本調子ではないですし。(エドウィン・)エスコバーが戻ってきたので、これからフル回転で活躍できるかどうかですね。

 先発に関しては、今永昇太が思ったよりも勝ち星を拾えていません。直近の試合(6月13日の日本ハム戦)は勝ちましたが、投げ負けているというか、勝ちきれないんですよ。石田健大もそうですね。(ロバート・)ガゼルマンは試合を作りますが、安定しているのは東克樹ぐらいです。

 ただ、(トレバー・)バウアーが(6月14日の)日本ハム戦で1失点完投勝利を挙げましたし、先発の一角として今後の働きに期待しています。全部ストライクで勝負しようとして苦しくなっているところがあるので、押し引きができるとよりいいな、とは思いますが。

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