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星野伸之が評価する、パ・リーグ新人王も期待できる若手ピッチャーたち オリの「新怪物」、西武のクローザー候補も (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

――現在は離脱中ですが、やはり大卒1年目のルーキーながら、安定したピッチングを見せていた日本ハムの金村尚真投手はいかがですか?

星野 大谷翔平(エンゼルス)のようにテイクバックがコンパクトで、「いい球を投げるな」と思っていたら、肩の張りで抹消されてしまいましたね(4月19日に出場登録抹消)。真っ直ぐに力がありますし、変化球をうまく操れるピッチャーだと思います。彼が戻ってきたら、好調な日本ハムのピッチャー陣がさらに充実して、チーム力がまたひとつ上がると思います。

 あとは、楽天の内星龍(うち・せいりゅう)も力のある球を投げていますね。

――高卒3年目の内投手はここまで18試合に登板し、防御率2.84 、2勝1敗、1ホールド。出だしは安定した投球を続けていましたが、ここ数試合は失点してしまっています。

星野 山本由伸の投球フォームを参考にしているようですが、山本に比べるとちょっと上体が高いかなと。身長が190cmありますし、手を振り下ろす際に上体が下にいけばすごく角度がついてバッターも打ちづらくなると思います。あと、高めの真っ直ぐに力がありますけど、意識して高めを狙って投げているのか、それとも高めにしかいかないのか。僕の目には、まだ完璧には操れていないように見えます。

 青山や金村、内もそうですが、今は若くても150km前後の真っ直ぐをコンスタントに投げることが当たり前になっていますね。ウエイトなど、トレーニングに関してはアマチュアもすごく充実してるんだろうなと。

 プロでもうワンランク上げていきたいところで、みんな大化けしてもおかしくないポテンシャルを秘めている。でも、コントロールが甘いと打たれます。球速も大事ですが、結局はコントロールなんですよ。

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