高木豊がセ・パのルーキーを評価 「井端弘和より上にいくかも」と絶賛の内野手、二刀流で注目の日本ハム矢澤宏太は「心配」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Kyodo News

【内野手に注目ルーキーがズラリ。二刀流の矢澤は「心配」】

――実戦向きという点で、他に注目しているルーキーはいますか?

高木 中日の福永裕基ですね。吸収力がある感じがしますし、友杉と同じように「この打席はこうしたほうがいい」とか、プレーに意図を感じるんです。勝負強さもありますし、4月9日のDeNA戦でセンター桑原将志の頭の上を超えていった打球などは、桑原が一瞬前に出てきてたような感じでしたし、力もありますね。

 同じルーキーの田中幹也が故障した後に抜擢されたので、その悔しさを胸に秘めてやっているのかな、という部分も見えます。それが、いい働きができている要因かもしれません。

――課題を挙げるとすれば?

高木 守備です。セカンドを守る上でのフットワークは全然できていない。ただ、吸収力はあると思いますし、覚えていくのも早いんじゃないですかね。いい指導をしたらどんどん伸びていくタイプだと思います。

 主に起用されている6番は、ポイントゲッターとしての働きが期待される打順でもあります。立浪和義監督も一定の評価をしているということだと思いますよ。

――西武の児玉亮涼選手はいかがでしょうか? 開幕3戦目でショートのスタメンに起用され、以降も出場を続けています。

高木 オープン戦の時に全然打てなかったんですよ。一軍での起用も、最初は「源田壮亮がいないから仕方ないのかな」と見ていましたけど、試合に出る毎に慣れてきていますね。バッティングの対応力もなかなかいい。オリックスの山本由伸からも普通に打ったりしていましたし、おそらく器用なんでしょう。守備もそつがなく、まとまっている選手です。

 オリックスの外野手、茶野篤政もいいですね。育成4位入団から、開幕前に支配下登録を勝ち取って、走攻守でいいところを見せています。1番で起用されることもありますが、足もありますし、使いたくなる選手だと思います。

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