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WBC実況での「炎上」を文化放送・斉藤一美アナはどう受け止めたのか? 心を支えたのは、あの「アイドル」 (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi

●「失礼だ」飛び交う批判に戸惑い

 3月4日、中日ドラゴンズとの壮行試合には、そのようなスタンスで臨み、実況では選手の一挙手一投足をこと細かに描写した。だが、映像では「走った」「打った」さえも言う必要はない。

 ラジオではよくても、映像だと"しゃべりすぎ"と捉えられた。

「映像で見えているからわかるんですよね。ここまでやっちゃダメなんだな、というのがわかって、自分の持っているものを一応100%出してみて、そこから指摘されるごとにどんどん削っていきました。

 私自身、ツイッターでエゴサーチをする性質(たち)でして、ある程度の批判は耳にしたし、目にしました。

 今回の配信スタッフが、私のことをものすごく心配してくれていたんですけど、報道のキャスターをやっていた時に免疫がある程度あったので、その批判を受けたうえで、次どうするかを考えました」

 また、オリックスとの強化試合で、不振だった村上宗隆が4番から6番に打順を下げてホームランを放った際に「4番ではほとんど打てませんでしたが、6番になってアーチを放ちました」と実況。

 三振した際には「かすりもしませんでした」と言葉にした。これらの表現にも「失礼だ」などといった批判が飛び交った。

「私としては、見たままをしゃべっただけなんですけどね......。人それぞれに言葉の捉え方はあるんだなというのを学びました。トゲのある表現というのは取り扱い注意だったんだなと思わされました」

試合前に実況のために作成したシート表試合前に実況のために作成したシート表この記事に関連する写真を見る

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