YouTubeで上原浩治やゲストの魅力を引き出すために。上田まりえ「野球に対する好きという気持ちが試されます」 (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • 小嶋裕●撮影 photo by Kojima Yutaka

――視聴者は男性と女性、どちらが多いですか?

上田 由伸さんがゲストで来られた後には女性が増えましたが、やはり男性が多いですね。私のインスタグラムをフォローしてくださる方も男性、とりわけ雑談魂の視聴者がたくさんいます。いろいろな世代の方がいて、日本での野球の歴史や人気を実感しますし、野球が"共通言語"になっているんだなとも感じます。

――上田さんはテレビやラジオなどにも出演していますが、それらのメディアと比べてYouTubeはどんな特色がありますか?

上田 難しいですし、最も実力が試されるメディアかもしれません。私は基本的に、上原さんと同じで自分をさらけ出したいタイプで、普段の自分とメディアに出ている自分を変えたくないんです。それに対して、テレビの場合は話す内容も時間もカチッと決まっていていることが多い。一方でラジオの生放送などは、YouTubeに近いかもしれませんね。

――どういった点が近いんでしょうか。

上田 以前、朝の生放送のラジオ(『なな→きゅう』文化放送)に出演していた時に、決まったコーナー以外のところで自由に話すことの難しさを感じました。自分の底の浅さが出てしまうというか......そういったラジオの生放送の怖さは、YouTubeも似ていると感じます。

 特に雑談魂では、中学生の頃から積み上げてきた野球に対する"好き"という気持ちが試されます。知識があれば好きというわけではありませんが、信頼を得るためのひとつの目安になりますよね。上原さんのような方とチャンネルを作る上では、トークスキルも野球への知識も、より高いレベルを目指していかなければと思っています。

『ワースポ×MLB』(NHK BS1)を担当していたことで、メジャーリーグについて深く学ぶことができましたし、個人的にも日本のプロ野球のファームや独立リーグ、高校・大学・社会人などのアマチュア、また、韓国プロ野球などの試合もよく現地観戦しているので、話を広げたり深掘りしたりする上で(それらの経験が)役に立っています。

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