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BCリーグで注目のドラフト候補5人。球速を約50キロ上げた19歳右腕、「野球を諦めて就活を」宣告から這い上がったスラッガーも (2ページ目)

  • HISATO●文・写真 text & photo by HISATO

この記事に関連する写真を見る◆鈴木駿輔(信濃グランセローズ) 投手 右投/右打

24歳/185cm・85kg 

 前述の西濱が「BCで目指すなら鈴木さん」と話すのが、信濃の鈴木駿輔だ。BCリーグ選抜では、西濱が鈴木にアドバイスを求めることもあったという。

 鈴木は最速153キロのストレートとキレのある変化球が持ち味。奪三振率の高い投手で、試合を作る能力も高い。チームの大黒柱としてポストシーズンまでフル回転した。

青山学院大学を2年次に中退し、NPB入りを目指してBC福島レッドホープスに入団。福島で2年プレーし、BC信濃に移籍して2年目。鈴木自身はNPB挑戦の期限を「大卒2年(に当たる年)まで」と定めている。今年がラストチャンスだ。

 今季はリーグ北地区で最優秀防御率、最多奪三振、最多勝利という「投手三冠」に輝き、BCリーグの年間MVP(投手部門)に選ばれた。名実ともにNo.1投手となり、チームのリーグ優勝の立役者になった。

 昨年から変化があった点について、鈴木は「自分の体の中に意識を置いた自主トレ」による体の変化に加えて、チームに選手兼任投手コーチとして入団した荒西祐大(元オリックス)の影響を挙げる。

 自ら17試合に登板し、安定した投球を続けた30歳の経験豊富な右腕から教わったのは、主に「今まで独り相撲になるケースが多々あった」というメンタル面の改善だ。それが結果に結びついた今季は11勝。荒西とともに掲げたという目標の「15勝」には届かなかったが、防御率は1.76と安定した。

 誰もが認める「BCリーグNo.1投手」がNPBで通用するのか、見てみたいファンは多いだろう。

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