日本ハム「きつねダンス」で注目の楽曲秘話と「日本愛」を、ノルウェーの兄弟デュオ・イルヴィスが語った (3ページ目)
兄ヴェガードこの記事に関連する写真を見る――ノルウェーで放送された『Ylvis meets the wall』というテレビ番組は、『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気コーナー『脳カベ』をモチーフされているそうですね。日本のお笑いについて、何か知っていることはありますか?
ボード:個々の芸人さんたちの名前はあまり知らないけど、日本のコメディー番組はたまに見ているよ。「脳カベ」以外にも、「サイレント図書館」(『ガキの使いやあらへんで』)や、お城から球が飛んでくるゲームなどがある番組(『風雲!たけし城』)、あとはコントとかも見ているかな。日本語だから話している内容は詳しくわからないけど、それでもすごく面白いね。
ヴェガード:『Ylvis meets the wall』は、僕らがこれまで関わった番組の中で、一番人気があって高視聴率だったんだ。これからも他の日本の企画をやってみたいと思っているよ。
――「きつねダンス」で使用されている『The FOX』は「キツネは何と鳴くか?」がテーマですが、そんな曲を作った理由は?
ヴェガード:ノルウェーのスターゲイトというプロデューサーチームに、「仕事でお世話になったお礼に、何か曲を作ってあげる」と言われたことが発端でね。たくさんのヒット曲を送り出してきた人たちに曲を書いてもらえる貴重な機会をもらったから、「名プロデューサーにかかれば、こんなくだらない曲でも売れる」という企画をやろうと思って。どうでもいい内容の歌詞を渡して、才能を無駄使いするつもりだったんだ(笑)。
ボード:もともとは、僕らの『I kveld med YLVIS(今夜イルヴィスと)』というトーク番組を宣伝するために作られた曲なんだ。ケイティ・ペリーやリアーナも手がけたスターゲイトが、「僕らと組んで売れなかったら面白いかも......」と思っていたら、見事に売れてしまって(笑)。楽曲の動画は、公開から約1週間で1億回も再生されて、思いがけない形で成功を手にしたんだ。僕らの狙いは外れたんだけど、番組にとってはそのほうがよかったんじゃないかな。
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