過去の敗戦から見る大阪桐蔭の弱点。この夏、絶対王者の牙城を崩すのはこの8校だ!

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • photo by Kyodo News

 11人中6人はプロ入りしており、大阪桐蔭を抑えるにはそれ相当のレベルの投手でないと厳しいことがわかる。この観点から、大阪桐蔭の牙城を崩せそうなチームを挙げてみたい。

タレント揃う近畿の実力3校

 筆頭は春の近畿大会で大阪桐蔭の公式戦連勝を29で止め、夏の甲子園連覇を狙う智辯和歌山。背番号11ながら最速149キロを誇る身長187センチの大型右腕・武元一輝がいる。ほかにも140キロ台中盤の速球を投げるエースナンバーの塩路柊季もおり、連戦になっても不安はない。

 昨年同様、打線も強力で、和歌山大会5試合で打率.383、9本塁打をマークした。昨夏の甲子園決勝で本塁打を放った渡部海は和歌山大会で打率.600、3本塁打。同じく和歌山大会3本塁打の1番・山口滉起、昨夏も5番を打った岡西佑弥ら一発を打てる打者が並ぶ。

 中谷仁監督になってから県外生が多くなり、中学時代の実績では大阪桐蔭の選手たちとまったく遜色ないのも強みだ。

 この智辯和歌山につづくのが、昨夏の甲子園4強の京都国際と今春センバツ準優勝の近江(滋賀)。

 昨夏のレギュラー4人が残る京都国際は、ドラフト候補の左腕・森下瑠大を擁する。最速143キロの速球に加え、決め球のスライダー、チェンジアップなど6種類の変化球を操る。昨夏の甲子園でも28回を投げて28奪三振をマーク。センバツで大阪桐蔭を相手に好投した鳴門・冨田と同じタイプだけに打倒・桐蔭に期待は高まる。

 ただ気がかりなのは、左ひじを痛めて京都大会での登板が2試合9イニングだけだったこと。大阪桐蔭とは準々決勝まで当たらないだけに、2番手の森田大翔らがどれだけ森下の負担を減らして大会後半を迎えられるか。京都大会で打率.632、3本塁打の森下は昨夏の甲子園でも本塁打を記録。主砲としての活躍も期待される。

 昨夏の甲子園で大阪桐蔭を破った近江は、センバツの決勝で1対18と大敗。リベンジを誓う。センバツではエースの山田が初戦からひとりで投げ抜き、大阪桐蔭戦は万全の状態ではなかった。その反省を生かし、滋賀大会では山田の投球回を22回に抑え、ほかの投手で17回をまかなった。山田は最速149キロにまで伸び、スライダー、ツーシーム、フォークのキレも健在。22回で28三振を奪い、許した走者は11人だけ。

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