イチローより上位で指名された元野手も。中日・根尾昂の転向で思い出す、野手→投手に挑んだ男たち (4ページ目)

  • 白鳥純一●文 text by Shiratori Junichi
  • photo by Sankei Visual

 現役の選手では、2016年の育成ドラフト1位でオリックスに入団し、3年目の2019年に投手に転向した張奕(チョウ・ヤク)が支配下登録を掴み、1軍で奮闘している(37試合に登板して4勝9敗、3ホールド)。また、日本ハムの2015年ドラフト8位で、2020年に育成選手として再契約した姫野優也も、昨年5月に野手から投手に転向して飛躍を目指す。

 過去に成功例もあるが、ドラフト1位の内野手である根尾の4年目での投手転向には、賛否さまざまな声が上がっている。根尾自身はそんな周囲の状況をものともせず、堂々としたピッチングを披露。投手転向を発表して初の登板となった6月19日の対巨人戦(バンテリンドーム)では、巨人の4番・岡本和真を空振り三振に仕留めるなど、150キロを超える速球を武器に好投を続けている。

 投手に転向した選手として、球史に名を残す成績を収めることができるか。投手・根尾の挑戦に注目したい。

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