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ヤクルト戦力外から5年。飯原誉士が独立リーグで最も驚いた選手同士の関係 (5ページ目)

  • 島村誠也●文・写真 text & photo by Shimamura Seiya

 ヤクルトでは、12年のキャリアで901試合に出場し、通算563安打、打率.258、49本塁打、246打点、76盗塁だった。

「若い頃、当時の監督だった古田(敦也)さんから言われたのは、『好事魔多し』といって調子のいい時にケガがあるから気をつけろよ、と。その言葉は今でも覚えています。その年、ずっと試合に出られたのは体のケアをちゃんとしていたからかもしれません。結局、僕は歳をとってからケガをして思うようなパフォーマンスができなかったのですが、プレー中のことだったので悔いはないです。これが生活のすごしかたなどが理由であれば、『あの時、ああしていれば......』と思うかもしれないですけど」

 試合終了後、飯原コーチは一塁側ベンチのヤクルトの福川コーチ、畠山コーチらに手を振って、笑顔で球場から送り出した。そして池山隆寛二軍監督には帽子をとり、深々と頭を下げたのだった。

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