真中満「ヤクルト連覇の可能性は60%」。村上宗隆ら打線を分析、投手陣の不安要素も語った (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

ーー元監督の言葉は説得力があります(笑)。さて、あらためて連覇を目指すヤクルトナインに激励の言葉をお願いします。

真中 これまでのスワローズ史では2年連続日本一というのは一度もないわけだから、もちろん簡単なことではないけど、今年のヤクルトなら十分に連覇を狙える実力はあると思います。他球団からのマークもきつくなるなかで、大切なのは「自分たちはチャレンジャーなんだ」という気持ちを忘れないことだよね。

ーー真中さんが優勝した2015年の次の年のシーズンは、他球団からのマークはきつくなりましたか?

真中 いや、そもそも2016年シーズンは故障者が続出したので、マークのきつさを感じる余裕もなかったかな(笑)。「気のゆるみ」とは言わないけど、優勝した次の年こそ気持ちを引き締め直してチャレンジャーとして、先を見ずに目の前の一戦一戦を全力で戦っていくこと。これが大事だと思います。今年のヤクルトもやってくれると思いますよ。

(おわり)

【プロフィール】 
真中満 まなか・みつる 
1971年、栃木県生まれ。宇都宮学園、日本大を卒業後、1992年ドラフト3位でヤクルトスワローズに入団。2001年には打率.312でリーグ優勝、日本一に貢献した。計4回の日本一を経験し、2008年に現役引退。その後、ヤクルトの一軍チーフ打撃コーチなどを経て、監督に就任。2015年にはチームをリーグ優勝に導いた。現在は、野球解説者として活躍している。

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