鈴木誠也はいかにして日本の4番になったのか。名伯楽が語る「目力がすさまじかった」 (4ページ目)
「正直に言って、今の大谷(翔平/エンゼルス)のような飛距離、パフォーマンスができるかと言えば難しいかもしれません。でも、誠也は広角に打てるし、チャンスメイクもできる。打つだけじゃなく、あれだけの強肩もあって、体の強さもある。メジャーでもいい成績は残せると思います。あとは環境に適応できるかどうか。日本にやってくる外国人選手も、だいたい言葉や食事など生活面で苦労しますから。いずれにしても、早いところ活躍してチームに溶け込むことが大事でしょうね」
そう言ったあと、内田さんは笑って「彼の負けん気があれば大丈夫でしょう」と続けた。
今でも鈴木とはメールなどを通して連絡を取り合う仲だ。だが、内田さんからMLBに関する話題に触れることは「一切ない」という。余計な憂いなく、野球に打ち込んでもらいたい親心なのだろう。
それでも、鈴木について穏やかに語る内田さんの横顔からは「早く誠也からいい報告が聞きたい」という願いが滲んでいた。
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