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「今のままでは行き詰まるよ」。DeNA森敬斗がレギュラー奪取へ、石井琢朗コーチから教わったこと (4ページ目)

  • 村瀬秀信●文 text by Murase Hidenobu
  • photo by Sankei Visual

【肌の手入れも抜かりなし】

── プレーに華があると感じるのは普段からそういう意識づけをしてきたからなのでしょうか。ちなみに肌、めちゃめちゃキレイですよね。まつ毛も長いですし。

「ありがとうございます。やっぱり見栄えは大事というか、人から見られる職業ですからね。ユニフォームの着こなしにしても、普段着にしても、"見られている"ということを意識するようにはしています。憧れの選手のスパイクが泥だらけのままだったら、子どもたちも『磨かなくてもいいや』と思ってしまうかもしれないですよね。単純に肌が荒れてしまうのがキライなこともありますけど、やっぱり肌はキレイにしていたいので、中学の時からケアはしっかりやってきました」

── 参考までに、どんなことを?

「練習すると汗と泥がつくので、まずはクレンジングをして......お風呂からあがったら化粧水、美容液、乳液といろいろですね」

── そういう姿勢もスター性をつくるのでしょうか。昨年は仁志敏久ファーム監督に万永貴司コーチ。秋季トレーニングでは石井琢朗コーチがつきっきりで指導し、生きた教科書・藤田一也選手も復帰と"二遊間の守備の名手"で名を馳せたお手本となるべき人たちが、みんな森選手を一人前にしたいと願っています。

「いいもの、悪いものをはっきりと言ってくれる人の存在は本当にありがたいです。昨年の秋季トレーニングではじめて指導していただいた石井琢朗コーチからは、バッティングも守備でも今のままでは行き詰まるよと、これまでやってきた自分の感覚とは少し違ったやり方を教わったんですけど、それも押しつけるのではなく、僕が今どんな意図でこの打撃をやっているということをちゃんと聞いてくれて、コミュニケーションを取りながら何が最適なのかをあやふやにせず向き合ってくれたことで、すごく大きな収穫がありました」

── ショートのレギュラー定着へ倉本選手、柴田選手、大和選手と越えるべき壁も大きいかと思いますが、この1年楽しみにしています。

「そうですね。このオフの間に、スピードを維持しながらも全体的にパワーをつけること。あとは守備の強化をして、2月のキャンプには頭から全開でいきたいですね。開幕スタメンに名前を連ねられるように頑張ります」

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