ロッテ・佐々木朗希の実力を解説者5人が分析。「プロ2年目の大谷翔平より明らかにすごい」 (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by Kyodo News

岩本勉氏(元日本ハム)

 今シーズン、成績こそ3勝2敗とこれといって目立った数字は残していませんが、内容は圧巻のひと言です。球持ちがすばらしく、角度がある。ストレートはわかっていても攻略が難しく、間違いなく12球団トップクラスです。そのストレートがあるから変化球も生きてくる。しかも変化球の精度も高く、バッターは的を絞れない。打ち込まれるイメージが湧きません。

 ピッチングに関しては、今のまま続けていけば大エースになります。あとは経験だけ。だからこそ、今回CSで投げるというのは佐々木くんにとってすごくいいこと。ここですばらしい投球をすれば自信にもなるでしょうし、あと2、3年もすれば名前だけで相手を圧倒できる投手になっているでしょうね。

吉見一起氏(元中日)

 鳴り物入りで入団しましたが、正直、最初は「そこまですごいかな......」という印象だったのですが、今年のピッチングを見て、やっぱり怪物だと。とにかくストレートが強いから、コーナーギリギリを狙わなくてもストライクゾーンにさえいけばファウルを取れる。これはピッチャーとして大きな武器です。

 さらに佐々木くんはカットボール、フォークといった変化球もよく、すべての球種がカウント球にも勝負球にもなる。だから、たとえば1つのボールの調子が悪くても、ほかの球種で勝負できる。ピッチングに幅がありますから、バッターにしてみれば打ち崩すのは困難でしょうね。

 将来的に身体はまだまだ大きくなるでしょうし、ボールの質もさらに上がっていくと思います。個人的には、体格、ピッチングスタイルも含め、大谷翔平選手のようになるのではないかと思っています。

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