2021.10.15

セ・リーグの新人王は誰か。解説者5人がそれぞれの見解で最有力候補を選んだ

  • スポルティーバ●文 text by Spoirtiva
  • photo by Koike Yoshihiro

 ヤクルトと阪神の優勝争いもさることながら、セ・リーグ新人王も過去に例を見ないほど熾烈を極めている。シーズン当初は阪神・佐藤輝明がホームランを量産するなど本命に躍り出たが、後半に大失速。そんななか、広島の守護神・栗林良吏は開幕から安定したピッチングを見せ、ここまで33セーブ、防御率0.37と圧巻の成績をマーク。また9月以降はDeNAの牧秀悟の打棒が爆発し、打率.296、22本塁打、67打点の好成績を挙げている。さらには、セ・リーグ盗塁王候補の阪神・中野拓夢、ヤクルト快進撃の立役者となっている奥川恭伸も虎視眈々と狙っている。はたして、セ・リーグ新人王に輝くのは? 解説者5人に見解を聞いた。
※成績はすべて10月14日現在

新人王を争う(写真左から)DeNAの牧秀悟、広島の栗林良吏、阪神の佐藤輝明新人王を争う(写真左から)DeNAの牧秀悟、広島の栗林良吏、阪神の佐藤輝明 この記事に関連する写真を見る 西山秀二氏(元広島など)

 前半戦の活躍からいけば、佐藤輝明(阪神)がダントツだったと思うのですが、後半戦にまさかの大失速があり、一気に形勢が変わってきました。栗林良吏(広島)は安定感あるピッチングで広島の絶対的守護神に君臨し、牧秀悟(DeNA)もホームランを20本台に乗せ、3割近い打率を残している。また、2年目の奥川恭伸(ヤクルト)も好投を続けて9勝をマーク。チームの快進撃のキーマンになりました。

 これだけ多くの選手が、しかもこんなに高いレベルで新人王を争うというのは、これまでになかったんじゃないでしょうか。誰が選ばれても不思議ではないですし、それぞれちゃんとした理由がある。間違いなく票は割れると思いますが、私なら栗林に投票します。

 これまで49試合に登板して、圧倒的な数字を残しています。チームはBクラスですが、もし栗林がいなかったら最下位の可能性もあったのではないでしょうか。とにかく、これだけ失敗しないクローザーを見たのは久しぶりです。チームに安心感を与えたという意味でも、栗林が新人王にふさわしいと思います。