イチロー、松井秀喜がコーチ陣入り!? 松村邦洋が語る「夢のタイガース首脳陣」 (3ページ目)
●バッテリーコーチ
若菜嘉晴(元阪神ほか)
ホークスのバッテリーコーチとして城島健司(元阪神ほか)さんを育てたことでおなじみの若菜嘉晴さんですが、阪神ではコーチをされた経験がないんです。梅野隆太郎捕手は城島さんを目指しているそうなので、ピッタリだと思います。
1978年、クラウン(現西武)にいた若菜さんは、阪神の田淵幸一さん、古澤憲司さんとの大型トレードで、真弓明信さん、竹之内雅史さん、竹田和史さんとともに、阪神に移籍して活躍しました。
血気盛んなキャラクターも、チームに熱さを注入してくれるかもしれませんね。
●打撃コーチ
内田順三(元広島ほか)
松井秀喜(元巨人ほか)
外部の血を入れることも大事だろうということで、お二人を選ばせてもらいました。
内田順三さんは選手に密着して、徹底的に振り込ませる名打撃コーチです。広島時代の教え子である正田耕三さんから「24時間、トイレまで(内田さんが)ついてきた」という逸話を教えてもらったことがあります。数々の大打者を育ててきた人ですから、広島と巨人から交互にコーチとして呼ばれるのも、よくわかります。
松井秀喜さんに関してはもともと阪神ファンで、掛布さんのファンだったそうですから来ていただけないかなぁと。
巨人ファンの方には申し訳ありませんが、今の時点で巨人の指導者になる雰囲気がないので、それなら阪神がいただきますよと(笑)。もちろん現実味はないですが、阪神ファンからすると夢を感じてしまいます。松井さんが佐藤輝明選手を育てたら、どこまで伸びるか見てみたいじゃないですか。
●守備・走塁コーチ
加藤博一(元阪神ほか)
イチロー(元マリナーズほか)
首脳陣に明るく、にぎやかな人がほしいなぁと思って、真っ先に頭に浮かんだのが2008年に亡くなられた加藤博一さんでした。大洋時代の「スーパーカートリオ(高木豊、加藤博一、屋鋪要の俊足打者3人の愛称)」のイメージが強いでしょうが、阪神でも1980年にあと一歩のところで盗塁王を逃しているんです。
解説者として有名でしたが、意外にもプロでのコーチ経験はありませんでした。阪神のベンチにいたら、きっと盛り上げてくれただろうなぁと思います。
イチローさんには断られるかもしれませんが(笑)、「阪神でやってみたいと思っていた」なんて言ってもらえるんじゃないかと一縷(いちる)の望みをかけて。バッティングはレベルが高すぎて選手がついてこられないと思うので、守備・走塁コーチにさせてもらいました。
守備にスランプはありませんし、いかに守れるかが阪神の課題でもありますからね。自ら動いて、手本を示してほしいです。でも、今でもイチローさんのレーザービームが阪神で一番すごいかもしれませんね(笑)。
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