2021.03.25

真中満が古巣ヤクルトに提言。「4番村上」にこだわらなくていい理由

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 五十嵐和博●撮影 photo by Kazuhiro Igarashi, Kyodo News

ーー昨年のヤクルトは村上選手の後を打つ五番打者が固定できずに苦しみました。その役割を内川選手が担うことができれば、かなり戦力アップしますね。

真中
 現有戦力を見ると内川でいくと思いますね。西浦(直亨)か坂口か、あるいは雄平か、いろいろ候補はいるけど内川が適任じゃないのかな。ただ、内川ももうベテラン選手なので、オスナと併用するのが理想だと思います。でも、僕は「4番村上」にこだわる必要はないと思うし、4番にこだわることで、逆に苦しくなっている気がしますね。

ーー具体的に教えてください。

真中 出塁率の高い村上を3番におけば、4番、5番で得点力はもっとアップすると思うんです。もちろん、昨年のヤクルトは5番が弱かったので、4番の村上と勝負しなかったから、彼の出塁率が高かったわけですけどね。5番をしっかり固定できれば「4番村上」でもいいけれど、去年のような状況ならば「3番村上、4番山田、5番青木」の方が得点力はアップすると思いますね。

ーーさて、チームは2年連続で最下位に沈んでいます。球団史上、「3年連続最下位」は一度もありません。あらためて、今年のヤクルトは何位予想でしょうか?

真中
 今年のヤクルトは3位予想ですね。毎年、3位に予想しているんですけどね。もちろん古巣だから頑張ってほしいし、仕事がしやすくなるように忖度もしているんだけど(笑)。それは冗談として、真面目な話、去年よりも格段に戦力は整ったと思いますよ。村上は本物に育ったし、去年はコンディション不良で絶不調だった山田も今年は調子がいいし、懸案の「5番問題」には内川を獲得したし。課題は先発投手陣だけど、リリーフ陣がしっかりしているから、何とかみんなで力を合わせて乗り切ってほしいですね。

【profile】
真中満 まなか・みつる 
1971年、栃木県生まれ。宇都宮学園、日本大を卒業後、92年ドラフト3位でヤクルトに入団。2001年には打率.312でリーグ優勝、日本一に貢献した。計4回の日本一を経験し、08年に現役引退。その後、ヤクルトの一軍チーフ打撃コーチなどを経て、監督に就任。15年にはチームをリーグ優勝に導いた。現在は、野球解説者として活躍している。

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