ロッテ佐々木朗希が1軍で投げられる条件。井口資仁監督が明かす優勝への手応え (5ページ目)

  • 永田遼太郎●文 text by Ryotaro Nagata
  • photo by Sankei Visual

── まさに本日(3月12日)、オープン戦で登板予定の佐々木朗希投手についてですが、今年で高卒2年目。2021年はどのような期待をかけていますか?

「期待といいますか、ローテーションでしっかり回れるような投手に、とは思っています。昨年はそのための体づくりをして、フォームを固めながら下(2軍)でやってきてくれた。開幕前にもう1回くらい投げさせて、そこからイニングも2回、3回、4回と増やしていくなかで、6回ぐらいまでコンスタントに投げられるようになれば、1軍で投げられるんじゃないかと。それがゴールデンウィークくらいになるのか、夏くらいになるのかは、本人の体のリカバリーも含めて見ていくことになりますね。

 (キャンプからの)ここまでの経過は周りのピッチャーよりもたしかに遅いですが、順調に階段を上ってきています。これからゲームでもどんどん投げていくでしょうし、その結果が良ければ『次も』となる。ファンのみなさんと同じく、我々自身も彼が投げる姿をもっと見たい気持ちがあります(笑)」

── 最後にうかがいます。井口監督が理想とするチームに今、どれくらい近づいていますか?

「理想ですか? 僕は理想が高いので、ここでは言えません(笑)。でも、今シーズンは優勝争いができるところまでチームができてきた手応えがある。あとは我々が支配下登録の70人をしっかりと使いながら、シーズンを戦い抜きたい。チームスローガンにもあるように『この1点を、つかみ取る。』。昨年より細かい野球を、もっともっとチームとして体現していけたらと思っています」

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