2021.03.02

オープン戦の活躍は水物。シーズンの成績と真逆だった新助っ人たち

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • phoho by Sankei Visual

 今年も3月2日から始まるプロ野球オープン戦は、各チームの選手が状態を確認する重要な場。特に新外国人選手にとっては日本野球へのアジャストと、首脳陣にアピールする機会でもあるが......今年はコロナ禍による入国制限により、3月1日時点で大多数の新外国人選手がチームに合流できていない。

2015年に日本ハムに入団した、ブランドン・レアード(左)とジェレミー・ハーミッダ(右)「今年の助っ人は大丈夫なのか?」と、不安と期待を抱きながらオープン戦をチェックする楽しみは今のところなくなってしまったが、過去にオープン戦の成績でファンを惑わせた外国人選手たちを振り返ってみよう。

 来日1年目のオープン戦で不調→シーズンで活躍した助っ人の好例は、2020年に日米通算2000安打を達成したDeNAのホセ・ロペスだ。巨人に移籍した年(2013年)のオープン戦の成績は、打率.220、1本塁打、4打点。しかし、開幕戦に7番・一塁でスタメン出場すると、初打席で初本塁打と絶好のスタートを切った。

 故障で離脱する期間はありながら、121試合に出場して打率.303、18本塁打、55打点をマーク。守備でも安定感を見せ、ゴールデングラブ賞を獲得した。さらに同年の楽天との日本シリーズ第6戦では、シーズン24勝無敗の田中将大から一時同点となるホームランを放っている。DeNAに移籍した2015年からも攻守でチームに貢献し、昨季まで主力として活躍した。

 阪神で「ゴメちゃん」の愛称で親しまれたマウロ・ゴメスも、来日1年目(2014年)のオープン戦では結果が出ず、開幕前は不安視された。家庭の事情でキャンプへの合流が遅れ、調整不足からオープン戦は終盤の4試合のみ出場。打率.143、0本塁打、0打点と低調だったが、シーズンに入ると見事にアジャストした。