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カブレラJr、巨漢投手、二刀流...。BCリーグ茨城が怪しすぎて面白い (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by AFLO

 日本の独立リーグで8年間プレーし、シーズンオフになっても「飛行機代が高いから」とベネズエラに帰国せず、焼き鳥屋などでフラフラと食べ歩く模様をFacebookにひらがなで書き込んでいると、一部のマニアに注目された。日常会話を重ねるなかで日本語を習得。日本人と結婚し、昨年は日本ハムで通訳を務めた。

 そんな「日本になじみすぎた独立リーガー」は、色川GMにとって長らくの盟友だという。

「僕がまだ現役選手だった頃、富山のガストで夕飯を食べたあと、ジョニーが借りていたレオパレスの部屋で缶ビール片手に夢を語り合ったことがあります。日本の野球界のアンダーグラウンドから次のステージに行きたい、と。

 NPBまで行ったジョニーを引き抜くのは葛藤もありましたが、指導者として歩んでいく道のスタートにしてほしかった。僕と同じ目線でチームを見られる人なので、契約していただきました」

◆ダルビッシュも指摘したセ・パのフィジカル差。巨人の罰走に意味ある?>>

 3人の元メジャーリーガーが活躍しやすい環境を整え、彼らを間近で見た日本人選手たちが成長していく。そんなストーリーを軌道に乗せるべく、その道の実力者をコーチに招聘した。

 アメリカの独立リーグで監督歴がある松坂賢をヘッドコーチに、ダルビッシュ有(パドレス)や千賀滉大(ソフトバンク)も入会して話題になったオンラインサロン「NEOREBASE」で指導する小山田拓夢がピッチング兼ストレングス&コンディショニングコーチに就任。選手を主体的に伸ばしていこうと目論んでいる。

「当然、目指すは優勝です。たしかに夢に向かって大きな目標を掲げて偉そうなことを言っているんですけど、しっかり自分の現在地や足もとを見たうえで話しています」

 就任1年目から優勝できると豪語した色川GM。果たして茨城の"最弱球団"は3人の元メジャーリーガーを加え、生まれ変わることができるか。その夢物語から目が離せない。

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