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廣岡達朗が巨人とソフトバンクの差を熱弁「誰がチームの中心なのか」 (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

 さらに廣岡氏は「巨人とソフトバンクのフロントの差」についても言及する。

「巨人もソフトバンクもともに三軍制度を採用しています。ただ、その実態は大きく異なる。余剰人員を集めておくだけの施設なのか、それとも、アメリカのマイナー・リーグのように、過酷な移動や選手間の激しい競争など、ハングリー精神の本質を理解しているかどうかがとても大切。その点、ソフトバンクは千賀滉大、甲斐拓也、周東佑京らが三軍からはい上がっていった。本当の意味での三軍のあり方がありますよ」

 廣岡氏の口調に熱がこもった。

【ソフトバンクはまだまだ強くなる】

 2019年、20年と2年連続で読売ジャイアンツは福岡ソフトバンクホークスに4連敗でなす術もなく敗れ去った。この結果を踏まえて、世間は「リーグ間格差がますます広がった」と危機感を募らせた。しかし、前述したように廣岡氏はこの現実を「単に巨人とソフトバンクの差が広がっただけ」と見る。その理由は?

「巨人の戦い方を見ていても、一体、誰がチームの中心なのかがまったく見えてこないんです。他球団から多くの戦力を獲得して、それを飼い殺しにしているだけ。チームの中で誰が信頼できるのか。(2020年の日本シリーズの)第4戦などは、誰でもいいからとにかく使おう。そんな感じにしか見えなかった。理にかなっていない起用法で勝てるはずがない。その姿はソフトバンクとは対照的でした」

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