2020.12.21

杉谷拳士、増田大輝、周東佑京…
秦真司が語る「便利屋」の生きる道

  • 田口元義●文 text by Taguchi Genki
  • photo by Koike Yoshihiro

 本職のポジション以外も無難にこなす。近年、そんなユーティリティ性の高いプレーヤーが増えてきている。先日には、内外野で出場していた巨人の田中俊太が梶谷隆幸の人的補償としてDeNAへの移籍が決まったことも話題になった。そんな「便利屋」として存在感を放った選手たちが多くいた。特筆すべきは巨人、ソフトバンクと両リーグを制したチームに多くいたという点だ。

【ソフトバンク】
●栗原陵矢(捕手)
118試合 打率.243 17本塁打 73打点
捕手(3)、一塁(36)、外野(99)

●周東佑京(内野手)
103試合 打率.270 1本塁打 27打点 50盗塁
二塁(66)、三塁(5)、遊撃(22)、外野(33)

●明石健志(内野手)
63試合 打率.253 2本塁打 17打点 4盗塁
一塁(44)、二塁(2)、外野(2)

●川島慶三(内野手)
59試合 打率.263 4本塁打 9打点
一塁(15)、二塁(38)

【日本ハム】
●杉谷拳士
(内野手)
88試合 打率.221 2本塁打 11打点 4盗塁
一塁(11)、二塁(9)、三塁(1)、外野(49)

【巨人】
●大城卓三(捕手)
93試合 打率.270 9本塁打 41打点
捕手(85)、一塁(5)

●若林晃弘(内野手)
76試合 打率.247 2本塁打 14打点
一塁(8)、二塁(20)、三塁(9)、遊撃(1)、外野(43)

●増田大輝(内野手)
74試合 打率.297 0本塁打 2打点 23盗塁/防御率0.00 2/3回 1四球
投手(1)、二塁(8)、三塁(3)、遊撃(36)、外野(22)

●田中俊太(内野手) ※来季からはDeNA
48試合 打率.265 1本塁打 6打点
一塁(14)、二塁(16)、三塁(7)、遊撃(1)、外野(3)

【ヤクルト】
●廣岡大志(内野手)
87試合 打率.215 8本塁打 15打点 4盗塁
一塁(1)、二塁(15)、三塁(40)、遊撃(6)、外野(18)

●西田明央(捕手)
69試合 打率.232 7本塁打 20打点
捕手(62)、一塁(3)

※カッコ内の数字は、そのポジションでの出場試合数。1試合に複数のポジションで出た場合は、それぞれの守備位置でカウント。出場試合の総数には、代打やDHなどでの出場が含まれている

 彼らは絶対的なレギュラーでなくとも、一軍に欠かせない存在として重宝される。現代野球の〝新潮流〟。チームに多くのオプションをもたらす「便利屋」の重要性を、現役時代に捕手や外野手として活躍した、プロ野球解説者の秦真司が説く。