DeNAロペスは11人目。国内FA権を取得した「助っ人」たちの功績 (2ページ目)

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Kyodo News

 2011年に年俸6000万円(推定/以下同)でヤクルトに加わると、2013年には60本塁打のNPB記録を樹立。ヤクルト時代の9年間で288本塁打を記録し、年俸も2019年は4億4100万円にまで高めると、昨オフにソフトバンクに推定年俸約5億円の2年契約で移籍した。しかし、今季は60試合に出場して、打率・168、9本塁打、22打点。契約を残してはいるものの、首もとに涼しい風が吹く結果に終わっている。

"虎ひと筋"を貫いて2019年限りで現役引退したランディ・メッセンジャーも、国内FA権を取得した選手だ。

 2010年に年俸6000万円でタテジマに袖を通すと、2年目からは先発ローテーションの一角を担い、2015年からは5年連続で開幕投手を務めた。国内FA権を取得した2018年オフには、前年までと同額の3億5000万円で早々と残留。2019年は右肩の不調に苦しんだが、阪神での10年間は先発249試合98勝84敗の成績以上の存在感だった。

 その阪神で2010年から4年間プレーしたジェイソン・スタンリッジも、FA資格の条件を満たした歴代8人目の外国人選手。

 2007年シーズン途中に年俸3000万円でソフトバンクに加わって、2009年に一度はアメリカ球界に復帰。2010年に阪神でプレーし、2014年からの2年間はふたたびソフトバンク、そして2016年からは千葉ロッテに移籍した。2017年シーズン中に国内FA権の資格条件を満たしたものの、2018年シーズンに契約する球団は現れずに現役引退となった。

 2008年に国内FA権を取得したのが、今季限りでDeNAの監督を退任したアレックス・ラミレス

 2001年に年俸5500万円でヤクルトに加入すると、1年目からリーグ優勝と日本一に貢献。2003年には本塁打王、打点王、最多安打のタイトルを獲得した。2007年オフに契約年数をめぐって交渉が決裂し、2年総額10億円で巨人に加わった。

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