明暗くっきり。巨人パーラと阪神ボーアの決定的な違いを名コーチが指摘 (4ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Koike Yoshihiro

 パーラのバッティングを見ると、それに近い形ができている。まだ、ボールの見極めという部分で課題はあるが、日本の投手の配球に慣れてくればもっと率を残すはずだ。

 今は6番か7番あたりで起用されているが、もう少し状態が上がれば4番を打つ岡本和真のうしろを打たせても面白いと思う。中距離打者とはいえ、東京ドームなら20本は期待できるだろう。相手にとっては厄介な打者になるはずだ。

 いずれにしても、まだ全チームと対戦したわけではない。ボーア、パーラとも、肝心なのは2巡目の対戦になってからだ。そこでこれまでの経験をどう生かすのか。今シーズンは試合数が短い。例年なら、いくら打てなくても首脳陣には我慢する時間があった。しかし、今季はそんなことをしていたら、すぐにシーズンは終わってしまう。

 ともにメジャーで実績を残した打者である彼らの活躍は、チームに影響を与えるはずだ。今後、彼らがどんな対応力を見せてくれるのか楽しみにしたい。

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