八重樫幸雄はヤクルトスカウト時代に苦悩。「本当は話したくない」 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――他球団の場合は、そんなことはないんですか?

八重樫 球団によって、それぞれ事情がありますからね。もちろん、現地に住んでいる駐在スカウトもいれば、僕のように仙台出身だから、地元の東北を中心に関東から通いで担当するスカウトもいますし、育成制度を積極的に活用している球団、そうじゃない球団でも、選手獲得方針に違いがある。巨人はいろいろなところに自由に出かけて、積極的に動いているイメージがありましたね。

【初めて獲得した曲尾マイケの思い出】

――さて、具体的に伺っていきます。八重樫さんがスカウトになった1年目の2009年ドラフト。ヤクルトは1位・中澤雅人(トヨタ自動車)、2位・山本哲哉(三菱重工神戸)、3位・荒木貴裕(近畿大学)、4位・平井諒(帝京五高校)、5位・松井淳(日本大学国際関係学部)と続き、育成1位・曲尾マイケ(青森山田高校)、育成2位・麻生知史(日本大学国際関係学部)を指名しました。

八重樫 この年の目玉は花巻東高校の菊池雄星だったんですよ。ということは僕の担当です。でも、雄星の場合は誰が見ても「一流になるだろう」というのはわかりますし、12球団すべてが注目する選手でしたから。ドラフト前に12球団の関係者が集まって、各球団30分ずつ花巻東高校で本人や監督と話をしたことがありましたね。

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