元NPB選手が多数所属で話題。琉球ブルーオーシャンズが描く未来 (2ページ目)
昨季限りで中日から戦力外通告を受けた亀澤は、選手兼コーチとして所属する。自身の練習をこなしながらも、選手にノックを打つなど指導者としての顔ものぞかせる。亀澤はブルーオーシャンズに加入した理由を「新しくつくるものに最初から携われることが一番」と語った。
亀澤に楽しみな若手選手がいるかを聞くと、「いませんね」と即答だった。
「プロ意識がないですから。野球を知らないし、取り組みが子どもの選手が多いので。まだ『野球』の『や』の字の段階ですね」
とはいえ、元NPB選手のなかには若くして戦力外通告を受け、まだまだ動きにキレのある者もいる。だが、亀澤は「数年でクビを切られるということは、内面に問題があるということ」と手厳しい。
「自分で気づかないと、いくら能力があってもそのまま終わります。そうやって消えていく選手をNPBで何人も見てきましたから」
亀澤自身、エリートコースとは程遠い野球人生を歩んできた。国内独立リーグの香川オリーブガイナーズから育成ドラフトでソフトバンクに入団し、中日では二塁のレギュラーを奪った年もある。そんな亀澤からすれば、若手への歯がゆさが口をつく。
「独立リーグなら年収は100万を切りますけど、ここでは最低240万はもらえます。でも、試合をしたら独立リーグのチームにまず気持ちで負けますよ。懸命にやればいいというものではないですが、考えひとつで変わっていきますから。まずは高校野球のようなやらされる野球から卒業しないと」
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