2019.01.03

輝星、幸太郎、佑樹…栗山英樹が考える
「甲子園スター」の育て方

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Kyodo News

栗山英樹監督インタビュー(後編)

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 このオフ、北海道日本ハムファイターズは次々と選手を獲得した。まずドラフトで金足農の吉田輝星をはじめ、高校生を中心に8人の選手が入団(育成ドラフトも含む)。さらにオリックスを自由契約になった金子弌大(ちひろ)や、台湾の王柏融(ワン・ボーロン)も獲得。また、ヤクルトとのトレードで秋吉亮、谷内亮太も入団した。これまで以上に激しいポジション争いが予想されるなか、指揮官である栗山英樹監督は2019年シーズンをどう挑もうとしているのだろうか。

ドラフト1位で日本ハムに入団した吉田輝星―― 今シーズン(2019年)のファイターズは、バファローズを自由契約になった金子弌大投手を獲得、台湾の大王”こと、三冠王の王柏融選手の入団も決めました。さらにはスワローズとのトレードで右の中継ぎの秋吉亮投手に加え、内野のユーティリティプレーヤーとして谷内亮太選手を補強。大金を注ぎ込むというわけではない、ファイターズならではのチームづくりが着々と進んでいる感じがします。

「とにかくヨシ(吉村浩GM)が、いつ休んでいるんだろうと思うくらい、動いてくれているからね。(金子)弌大のときもヨシの動きは早かったし、王柏融にしても独占交渉権は入札で決まったんだけど、決め手は金額じゃなかったんじゃないかと思ってる。ウチのチームの誠意を受けて、彼が北海道でやりたいと言ってくれた。物事が動くときというのは、人のパワー、人の熱さでしかないと思うんだ」

―― 今年の開幕戦は札幌でのバファローズ戦、金子投手の古巣です。つい、劇的なドラマを期待してしまいますが……。

「そういう流れというものは大事にしたいと思っているし、開幕の相手がたまたまバファローズというのは、何かがあるのかもしれないとは思う。でも開幕投手に関しては去年(2018年)、潰しちゃったということがあったからね。去年は有原(航平)と決めていたのに、キャンプ中、右肩痛で開幕絶望となったでしょ。有原がダメだから、じゃあ、他の人に、というのがオレはイヤだった。だから外国人(ブライアン・ロドリゲス)に託したんだ。誰かの代わりの開幕投手なんてダメ。それくらい、開幕投手というのは大事なものだと思ってるから……」