2019.01.02

栗山英樹は一刀流の大谷翔平に期待
「野球の神様はアイツに味方してる」

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Kyodo News

栗山英樹監督インタビュー(中編)

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 メジャー1年目、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は打者として打率.285、22本塁打、61打点、投手としてもシーズン途中にケガの影響で登板こそ10試合にとどまったが、4勝2敗、防御率3.31の成績を残し、ア・リーグの新人王に輝いた。何よりすごかったのが、メジャーに”二刀流”を認めさせたことではないだろうか。大谷の前指揮官である日本ハム・栗山英樹監督の目に、大谷のメジャー1年目はどう映ったのだろうか。

昨年2月、日本ハムのキャンプ地を訪れ栗山監督(写真右)と話す大谷翔平── このオフ、大谷翔平選手とは会いましたか。

「この前、一緒に食事をしたよ」

── 差し支えなければ、何を召し上がったんでしょう。

「東京で、フグをね。何を食べたいかを岸(七百樹/なおき=ファイターズの監督付きマネージャー)を通じて翔平に訊いてもらおうとしたら、岸が『アイツ、何でもいいって言いますよ』って言うんだよ。でも『一応、訊いてみてよ、大人ぶって寿司とかフグとか言ってくるんじゃないの』なんて話していたら、案の定、『フグ、高級なヤツ』って返事が来たらしくて(笑)」

── それはまた、大人なのか子どもなのか、ずいぶん微妙な線を突いてきましたね。大谷選手は先に着いて監督を待っていたんですか。

「まさか……30分前に着いて、お待ちしていましたよ(笑)。フグの専門店じゃなくて、オレがたまに行く六本木の和食の店。フグのいいのがありますよと言ってくれたんでね」

── 久しぶりに会った大谷選手の印象はいかがでしたか。

「よくしゃべるようになったよね。なぜバッティングを変えたのかとか、いろいろと嬉しそうに野球の話をしてくれた。今まではオレにそういう技術論は話さなかったんだけど、訊いたら全部、『それはこうなんですよ』って答えてくれて……やっぱりアイツ、大人になったのかな(笑)」