DeNA大和として初甲子園。景色や声援の違いに不安と期待が交差した (3ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

――チーム内でよく話をする選手はいますか?

「宮﨑(敏郎)ですね。年が近く、彼は人懐っこい性格なので、昨年のキャンプ初日から頻繁に声をかけてくれました。今では遠征先で食事をする際も同席することが多いです。よく話をするのはバッティングについてですね。質問に対してすべて的確に答えてくれるので、僕が一方的に聞いてばかりなんですが(笑)。

 彼の話を聞くと、本当に考えて野球をやっていることがわかりますし、『これだけやらなければ数字が残せないんだ』ということを教えてくれました。先ほどの逆方向への打撃についても、さまざまな助言をもらいました。本当に頼りになる存在ですね」

――来季に向け、DeNAファンは大和選手のキャリア初となる「全試合出場」を期待していると思いますが、そのためには何が必要だと考えていますか?

「守備を安定させることは前提ですが、打撃に磨きをかけなくてはいけませんし、盗塁数も増やしたい。とにかく全部です。そうでないと試合に出られないですから。

 2018年シーズンは、いろいろ学んで考えることができた、かけがえのない1年でした。自分にとって大きなプラスがあったシーズンでしたから、この経験を生かして来季はより活躍できるよう頑張りたいです」

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