2018.05.29

松坂vs松井稼ほか、セ・パ交流戦で
見逃せない「注目の5番勝負!」

  • キビタキビオ●文 text by Kibita Kibio
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 いよいよ今日から、プロ野球は交流戦に突入する。今年で14年目を迎え、かつてのように”夢の対決”“因縁の対決”へのトキメキは薄れてきた感はあるが、それでも毎年のようにブレイクする選手が現れ、大物ルーキーが入団するなど、話題の対決が繰り広げられてきた。そこで今年も交流戦注目の対決を5つ厳選して紹介したい。

今シーズン、日本球界で4241日ぶりに勝利を挙げるなど復活を果たした松坂大輔

松坂大輔(中日)×松井稼頭央(西武)

 今年の交流戦でもっとも注目されるのは松坂大輔(中日)だろう。そしてその松坂と同様、キャンプから高い注目を集めていたのが黄金ルーキー・清宮幸太郎(日本ハム)である。現在、37歳の松坂と19歳の清宮の、世代を代表する”年の差”対決が実現すれば、大きな話題になるはずだった……。だが残念ながら、清宮が交流戦目前の5月28日に登録抹消され、初対決は夢と消えた。

 清宮との対戦は流れたものの、交流戦でパ・リーグ相手に投げる松坂はやはり要注目だ。その皮切りとしては、5月30日に先発が予想されるオリックス戦。打席には”松坂世代”の同期・小谷野栄一が対戦を待ち構える。今となっては数少ない全盛期の松坂を知る小谷野だけに、お互い時の流れを感じながらの勝負になるだろう。

 オリックス戦以降は登板時の対戦相手が読みにくいため、ここから先はあくまで希望的な展望になるが、かつての古巣・ソフトバンク戦と西武戦に登板するようであれば、盛り上がりは最高潮に達するはずだ。

 3年間、肩痛に苦しんだ古巣・ソフトバンクに勝って”恩返し”するには、今季絶好調の柳田悠岐(ソフトバンク)が大きな壁として立ちはだかる。

 かつての豪腕から様変わりした松坂は、「いま一番信頼できる」とコメントしているカットボールを軸に、チェンジアップやスライダーなどを駆使する技巧派に転身中。細かい制球力はないものの、ボールの出し入れで打者のタイミングを狂わせるピッチングを身上としつつ、ここ一番の勝負どころでは渾身のストレートをズバッと投げ込む度胸のよさは健在。打席に入った柳田の雰囲気を受け、かつての”怪物”がどのような組み立てをするだろうか。

 また、西武戦では、なにより慣れ親しんだメットライフドームのマウンドに立つだけで感動の凱旋シーンとなる。さらに若い頃、苦楽をともにした松井稼頭央との対戦が実現すれば、古くからの西武ファンは涙なしにはいられないだろう。