建山義紀が占うパ・リーグCS。カギは菊池×ウィーラー、則本×山川 (3ページ目)

  • 高橋博之●文 text by Takahashi Hiroyuki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 対する楽天は、ゼローズ・ウィーラーです。とにかく楽天は、難攻不落のエース・菊池を攻略しないと勝ち目はないわけですが、連打で得点するのは難しい。となると、一発攻勢しかありません。左の好打者が多い楽天打線にあって、31本塁打を放った右の大砲・ウィーラーこそ菊池攻略のカギとなる選手だと思います。

 いずれにしても、チームの対戦成績や個々の相性を見ても、ファーストステージは西武が勝ち抜けるんじゃないと思っています。では、西武はソフトバンクとどう戦うのか。

 今年のソフトバンクは、デニス・サファテという絶対的なクローザーがいて、先発陣も東浜巨、和田毅、千賀滉大、リック・バンデンハークと磐石。普通ならローテーションのどこかで見劣りする先発投手が出てくるものですが、そうならないのが今年のソフトバンクです。そして、強力打線も健在。

 そんなソフトバンクに勝つとしたら、やはり打ち勝つしかないと思います。西武は山川だけでなく、秋山翔吾、浅村栄斗、中村剛也、森友哉など強打者が揃っており、爆発したときは手がつけられません。そして、今シーズン、ソフトバンクから勝ち星のない菊池が勝つ。そうすれば西武にも道が開けるかもしれません。

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