岡田、藪、桧山のOB3氏が語る「金本・阪神」の強さはホンモノか? (2ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― 現在、首位の広島と1ゲーム差の2位ですが、開幕から好調を維持し、しばらく首位を走っていました。好調の要因は何だったと思いますか。

岡田氏 糸井の加入やろうね。開幕からずっと調子がよかったから。糸井が入ったことで打線につながりが出た。印象として、打ち勝った試合が多く、打線がいいとチームも乗っていける。調子を落とした時期もあるけど、実績のある選手なんで、また上がってくるだろうし、チームにとっては大きい存在になっている。

藪氏 開幕前は打線に不安があると思っていたのですが、糸井が入ったことで厚みが増しましたよね。それに引っ張られるように、若手もノビノビできる環境になったと思います。5月6日の広島戦で9点差を大逆転しましたが、まさに前半戦の阪神を象徴する試合だと思います。今年の阪神は点が取れる、と。投手にしてみれば、1点もやれない状況で投げるのと、打線が点を取ってくれるから最少失点で抑えればいいと思って投げるのとでは、精神的に違いますから。シーズン序盤を振り返ると、打線がチームを引っ張っていた印象が強いですね。

桧山氏 必然的にそうしたのか、それとも偶然そうなったのかはわかりませんが、ベテラン、中堅、若手と、絶妙なバランスでチーム構成できていました。ここぞという場面でベテランは頼りになるし、中堅は若手をうまくリードしている。それによって若手は思い切ってプレーできている。まだミスは多いですけど、それを取り返すだけの力はつけてきています。すごくいい感じでチームが動いているなと思いましたね。あと、秋山や中谷といった新しい力が出てきたことも大きかった。若い選手が出てくるということは、チームの成長ですから。

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