安定安心の頼れる男・DeNA砂田毅樹を支える「ラミレス監督の言葉」 (2ページ目)
砂田は育成時代からフォームには常に気を使い、研究を怠らなかった。ときにはオフィシャルカメラマンに投球を撮影してもらい、分解写真で細かいチェックを繰り返してきた。力が抜けたそのフォームは球離れが遅く、打者からすると非常にタイミングの取りにくいものであり、同じサウスポーの杉内俊哉(巨人)や和田毅(ソフトバンク)を彷彿とさせるものがある。
また、右バッターへの対応も昨年とは変化している。球威を増した打者のインサイドへ鋭い角度で刺さるストレート。そして膝元へ食い込むスライダーやカーブで多くの空振りを奪えるようになった。事実、昨年は.304だった右バッターへの被打率が、今年は.250と改善されている。
「右バッターの内側へ投げ込めるようになったのは自分でもいい傾向だと思うし成長を感じています。昨年は外一辺倒でそこを狙われてしまった。今シーズンは内にいくことによって、外への投球の幅も広がりました」
奪三振率が昨年の5.85から7.90にアップしていることも見逃せない。
「中継ぎになって一番変わったところはそこかもしれません。真っすぐで押せるようになったからこそツーストライクに追い込むことができ、そこから自分のボールが投げ切れている。もちろん、打たせて取ることも頭のなかには常に入っているし、それほど球数を使っているイメージもないので、三振も取りつつ、早いカウントで打ち取れているといった印象ですね。これもやはり、しっかりインサイドにボールが押し込めているからだと思います」
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