ヤクルト真中監督、逆襲に自信。
優勝へ「任せてください。大丈夫です」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 監督就任1年目の一昨年、ヤクルトを14年ぶりのリーグ制覇へと導いた真中満監督だが、連覇を期待された昨年は5位に沈んでしまった。巻き返しを狙う今季、どんな戦いでチームを導いていくのか。真中監督を直撃した。

2年ぶりの優勝を狙うヤクルト真中満監督2年ぶりの優勝を狙うヤクルト真中満監督── 今シーズンのスローガンは「目を覚ませ」です。

「ここまで『つばめ改革』『つばめ進化』と続いたので、連覇していれば『つばめ○○』でもよかったんですけど、もう思い切って変えていいのかなと」

── スローガンにありがちな派手さはありませんが、「目を覚ませ」とは厳しい言葉です。

「去年のチームに不満があるからでなく、やっぱりハッパをかけたいんですよね。去年は故障者も多く、いろいろな部分で本来の力を発揮できなかった。でも、僕たちの力はこんなんじゃない、目を見開いてしっかりやっていこう。現状から抜け出そう。そういう思いでの『目を覚ませ』なんです」

── まず、今シーズンのヤクルト投手陣についてお聞きします。昨年のチーム防御率は4.73で12球団の最下位。先発のQS率も41.3%で、セ・リーグで50%を切ったのはヤクルトだけでした。

「去年はピッチャーが、本当に誰ひとりとして結果が出ませんでしたからね。そのなかでも先発陣は、序盤で崩されてしまう試合が多く、当たり前のことですが、やっぱり先発が頑張らないといけないなと。そのことはチームにも浸透していますし、投手陣は去年の秋から目の色を変えてやっている。僕ら首脳陣はピッチャーたちが奮起してくれるという思いがあります。楽しみですよね」

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