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山田哲人のルーティン、早出ティーは
快挙達成後もまだまだ続く (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

── 3番や4番を任されたことで、引っ張りが多くなったということはありますか。

「それが理由で引っ張ったということはないです。自分の状態を考えたときに、今年は引っ張った方が、結果が出やすかったということです」

 2014年のシーズンから始まった山田の早出ティーだが、今年は区切りのシーズンとなった。なぜなら、杉村繁チーフ打撃コーチと「やるなら途中で投げ出さないこと。3年間はやり続けよう」と決めていたからである。

── 早出のティーは1回の練習で100スイングします(1メニューは5スイング×2セット×10種類)。見ていてもハードさが伝わりました。真中満監督も「ナイトゲームの翌日がデーゲームのときは、ティーを休めばと思うんですけどね。でも休まない。山田も杉村コーチも粘り強いというか、しつこいですよね」と苦笑いされていました。ここまで継続できたのは性格的なものなのか、結果を求めるためだったのか、どちらでしょうか。

「結果を出すためです。全体練習の前にティーをしなければいけないので、しんどいですし、今日は嫌だなと思うときもありました。でも『それをやらないと結果が出ない』と思いながらやっています。早出ティーを3年続けるという計画を立てましたけど、僕のなかで、今年で区切りということはないです。まだまだ続けたい。杉村コーチには来年もお願いしたいと思っています」

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