2016.07.06

セ独走の広島。最強カープ打線の秘密は「盗塁革命」にあった

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 広島がセ・リーグの首位を独走している。高信二ヘッドコーチに今シーズンの広島の強さの要因について聞くと、次のような答えが返ってきた。

今季1番に定着し、ここまでリーグトップタイの17盗塁を決めている田中広輔

「いちばんは、走攻守において高いレベルでセンターラインが固定できていることですね。捕手は石原(慶幸)がメインで、セカンドの菊池(涼介)とセンターの丸(佳浩)が去年の不調から抜け出し、ショートは田中(広輔)が成長してくれた。打撃に関しては、三振を減らすということと、走者がいる場面ではランナーを進塁させるということを昨年の秋から取り組んできたのですが、それが実を結びつつあります」

 さらに、こう続ける。

「外国人選手の活躍もあります。エルドレッドがケガで離脱しましたが、ルナが戻ってきた。投手陣もうしろの3枚が確立できたことが大きい。ヘーゲンス、ジャクソン、中崎(翔太)と、6回までリードしていたら試合を優位に運べます。それが先発陣の安定につながっていると思います。先取点を取られても粘ってくれるので、逆転勝ちも多い。交流戦終盤は鈴木誠也の神がかり的なサヨナラ本塁打もあった。最後まで試合を諦めない雰囲気が、逆転試合を重ねることで生まれてきていますよね」

 広島はここまで(7月5日現在)チーム打率、本塁打数、得点がリーグトップで、ホームでの試合は29勝10敗1分と断トツの強さを誇っている。チーム防御率こそリーグ2位だが、前田健太のメジャー移籍で不安視された先発陣は野村祐輔を筆頭に抜群の安定感を見せている。そしてなにより、他球団を圧倒しているのが”盗塁”である。

ここでセ・リーグ6チームの盗塁数を見てみたい。

広島/70個
DeNA/34個
巨人/25個
中日/30個
ヤクルト/45個
阪神/39個