2016.05.21

今季まだ1勝のみ。投手・大谷翔平に何が起きているのか?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 日本ハムの大谷翔平が高いレベルでの「二刀流」を見せはじめている。まず、ここまでの大谷の成績を見てみたい。

投手成績/8試合/1勝4敗/69奪三振/防御率3.34
打者成績/26試合/打率.348/8本塁打/19打点
※成績はすべて5月20日現在

 昨シーズンは物足りなかった打者・大谷の成績が魅力的だ。本塁打はパ・リーグ3位で、明らかに少ない打席数を考えれば驚異的といえる。

今季ここまで1勝と苦しんでいる大谷翔平

 一方、投手の方では、防御率だけを見れば勝ち数と負け数が逆転していても不思議ではなく、完投数2もリーグトップ。しかし、最近4試合は3失点、4失点、4失点、5失点と乱調気味だ。いったい、昨年の最多勝投手に何が起きているのだろうか。

 解説者の岩本勉氏に、ここまでの大谷のピッチングについて聞くと、こんな答えが返ってきた。

「まず、開幕直後は打線の援護に恵まれませんでしたが、これは二刀流の弊害かもしれません。大谷の登板試合には、打席に大谷がいない。つまり、自分を援護することができないわけです。去年は、打線に大谷の名前がなくても、近藤健介などの活躍があって大きな問題にはなりませんでしたが、今年は大谷が打線の中心ですからね。大谷が打線にいないと、チームとしての得点能力が劣ってしまう」