2016.02.27

気迫が違う。ベイスターズ投手陣を改革する熱血漢・木塚コーチの魂

  • 山口愛愛●文・写真 text&photo by Yamaguchi Aiai

 違う、まるで違う。

「ツーストライクからのインハイ、今より厳しくいきます」

 ブルペンの中央、中継ぎでの活躍が期待される小杉陽太が強い語気で言い放った。バッターボックスに立っている木塚敦志投手コーチが鋭い眼光を小杉に向けて小さくうなずく。

DeNA投手陣の再建を託された木塚投手コーチ(写真右)

 その横では昨年の新人王、山﨑康晃がツーシームを投じていた。「(カウント)ワン、ツー」と自ら宣言して投げた"ツーストライクからのツーシーム"は、鋭く落ち、地面すれすれでキャッチされた。

 その隣には開幕投手が内定している山口俊。バッターボックスに入った横山道哉スコアラーは、左右の打席を変えながらスイングする。ボールに当たらないようにはしているが、ブルペンの中でバッターがタイミングを取って振り切っているのは珍しい。開幕戦で対戦する広島の丸佳浩、菊池涼介やエルドレッドなど左右の打者を想定してのピッチングなのだろう。

 6年目の須田幸太は、セカンドランナーを目で制す動作をし、クイックで投げ込んだ。実戦2試合で計7回を無失点で抑えているドラ1の今永昇太は、投球の途中で「ミネさん、ちょっと」と正捕手を狙う嶺井博希に声をかけ、内角の構えの位置を確認していた。それぞれの投手が内角を意識しながら、実戦のイメージを浮かべて投げ込んでいる。

「内角にスピンのかかった力強い球が投げられるか」

 これはラミレス監督と木塚コーチが掲げている最大のテーマだ。