2016.02.05

脇谷亮太が語る巨人復帰。由伸監督への思いと「ひちょり精神」

  • 寺崎敦●文 text by Atsushi Terasaki
  • photo by Kyodo News

 40歳の高橋由伸監督のもと、心機一転、新たなスタートを切った読売ジャイアンツ。そのなかで、ドラフト指名された新人選手、新外国人選手とともに新戦力となるのが、西武ライオンズからFA移籍で加入した脇谷亮太内野手だ。

巨人復帰が決まり、高橋由伸新監督と会見する脇谷亮太 脇谷の場合、厳密には"新戦力"と呼ぶのは少し違うかもしれない。もともと2005年のドラフト5巡指名で巨人入り。不動のレギュラーではないものの、チャンスに強く意外性のある打撃を武器に、玄人好みのバイプレーヤーとして活躍していた。しかし、右ひじのケガで12年シーズンは育成契約となるなど次第に出場機会を減らし、14年にはFAで巨人入りした片岡治大の人的補償として西武に移籍した。

 移籍先の西武で、脇谷は復活する。14年は開幕戦を含む96試合に出場して打率.263をマーク。15年には7月からほぼスターティングメンバーに定着、9月19日に右足首を骨折するまで、118試合に出場して打率.294の好成績を残し、実力で主力選手の地位をつかみ取ってみせた。

 その脇谷は今オフ、再び大きな転機を迎えた。昨年11月に国内FA宣言をして、12月に古巣へ復帰。読売巨人軍創立81年のなかで、チームを離れた選手が現役中に舞い戻った例はきわめてまれだ。西武でつかんだ好ポジションをなげうって、選手層の厚い巨人での厳しい競争に身を投じる理由はどこにあるのか。その胸中を聞いてみた。