2015.10.10

元同僚が明かす、阪神CSのキーマン・福原忍&安藤優也の真実

  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 セ・リーグ最終戦で広島が中日に敗れたため、なんとか3位を死守し、クライマックス・シリーズ(CS)進出を決めた阪神。シーズン序盤から苦しい戦いを強いられたが、それでも最後まで優勝争いができた要因のひとつにブルペン陣の奮闘が挙げられる。なかでも、39歳の福原忍と37歳の安藤優也の両ベテランの活躍は見事だった。かつてのチームメイトで、ふたりの球を受けたことのある中谷仁氏が振り返る。

2年連続最優秀中継ぎ投手賞のタイトルを獲得した福原忍

「福原さんは、野村克也監督(当時)から『ストレートが速い。だけど、空振りが取れない。球の速い投手は空振りが取れないとダメ。(空振りが)取れる投手を目指せ』とよく言われていました。福原さんの1年目のストレートは今でもよく覚えています。”キレがある”というよりは、回転がグチャグチャの剛球系。まさに外国人投手のようで、捕るのもひと苦労でした。とはいえ、捕りにくいということは、打者からすると打ちづらいわけです。それこそが福原さんの最大の長所でした」

 中継ぎで登板を重ねるたびに、福原の球速は上がっていった。今でこそ、藤浪晋太郎を筆頭に150キロを超すストレートを投げる投手はいるが、当時の阪神には剛球投手が少なく、福原の評価は日を追うごとに上がっていった。一時期、先発に転向し2ケタ勝利を挙げるなど、ローテーションの軸として活躍したこともあったが、性格は中継ぎ向きと中谷氏は言う。

「失敗した時も、最初は落ち込んでいるのですが、すぐに切り替えができる。『しょうがない。明日頑張ろうと』と、翌日まで引きずることがなかった。打たれたとしても、次の登板ではしっかり抑えてくれる。そういう投手が中継ぎにいてくれると、本当にありがたいんです」