2015.09.03

山田、柳田で注目。トリプルスリーに「あと一歩」だった選手たち

  • 和田哲也●文 text by Wada Tetsuya
  • photo by Kyodo News

 長いプロ野球の歴史の中でも、トリプルスリー(打率3割・30本塁打・30盗塁)の達成者はわずか8人。今季、そこに仲間入りしようとしているのが、ヤクルトの山田哲人(23)とソフトバンクの柳田悠岐(26)だ。

1995年はイチローがブレイクして2年目。25本の本塁打は日米通じて最多の数字。 9月2日終了時点で、山田は打率.328・33本塁打・27盗塁、柳田は打率.362・29本塁打・26盗塁と、極端な不調やケガさえなければ、トリプルスリーを達成する可能性は高い。実現すれば、2002年の松井稼頭央(当時・西武)以来13年ぶり、さらにセ・パ両リーグから同時となれば、実に65年ぶりの快挙となる。

 65年前の1950年はプロ野球の両リーグ制が発足した年。記念すべき初の日本シリーズにそれぞれのチームを導いた岩本義行(当時・松竹)と別当薫(当時・毎日)の記録達成によって、トリプルスリーの歴史は始まった。1953年には弱冠20歳の中西太(当時・西鉄)が未だに破られていない最年少記録を作り、そこからは簑田浩二(当時・阪急)が1983年に達成するまで30年の空白がある。

 長い間達成者がいなかったことがトリプルスリーに対する注目度を上げ、平成に入って、西武の秋山幸二や、広島の野村謙二郎、金本知憲、今なお楽天で現役を続ける松井稼頭央(当時・西武)が達成した際も大きく取り上げられることになった。