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西武・秋山翔吾、マートン超えの年間225本ペースで安打量産中 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 そして今シーズンの秋山を見ていると、打席での積極性が目立ち、ファーストストライクを打った場合の成績は55打数23安打、打率.418と高い数字を残している。その一方で、追い込まれてからの打席でも74打数23安打、打率.311と粘り強さを見せている。

「甘い球を確実にヒットにできる技術と、際どい球をファウルにする技術が上がってきた証拠です。もちろん、これから相手のマークもより厳しくなるでしょうが、今の秋山の技術ならどんな攻め方をされても対応できると思います。また、夏場になれば体力的にも厳しくなりますが、一昨年に全試合出場の経験がありますし、なによりチームが上位争いを繰り広げている。いい意味で緊張感を持って打席に入れると思いますよ」(大塚氏)

 1994年にイチローがプロ野球史上初めてシーズン200安打を達成し、この年、210本のヒットを積み重ねた(当時はシーズン130試合)。これがきっかけとなり、シーズン最多安打のタイトルも制定されるようになった。

 その後、2005年にヤクルトの青木宣親(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)、2007年に同じくヤクルトのアレックス・ラミレス、そして2010年にはロッテの西岡剛(現阪神)とマートン(阪神)がシーズン200安打を達成している(青木は2009年にも達成)。はたして秋山は史上6人目の達成者となれるのか。また、イチロー、マートンを超える安打数を放つことができるのか。ファンにとってはシーズンを通してワクワクできそうな、秋山の挑戦である。
※2005年から2014年までは、シーズン144試合

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