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楽天が掲げる「超機動力野球」。ライバル球団の反応は?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 4月8日の楽天戦に登板した武田翔太(ソフトバンク)は9回を3安打、無失点に抑える好投を見せた。その武田に今シーズンの楽天について聞くと、こんな答えが返ってきた。

「結構、走ってくるなという印象がありました」

4月24日のロッテ戦で日米通算450盗塁を達成した松井稼頭央4月24日のロッテ戦で日米通算450盗塁を達成した松井稼頭央

 この試合、楽天は盗塁を2回試みて、2つとも成功させた。開幕前、楽天の大久保博元監督は「シーズン200盗塁」を目標に掲げるなど、"超機動力野球"宣言をした。4月26日現在、楽天は22試合を消化して、12球団トップの26盗塁を記録。昨シーズンの盗塁数がリーグ最少の64個だったことを考えれば、「シーズン200盗塁」はかなり高いハードルとも思えるが、ここまでは上々のスタートを切ったと言える。

 では、楽天の「超機動力野球」はライバルチームたちにどう映っているのだろうか。

飯田哲也(ソフトバンク外野守備・走塁コーチ)

「楽天の盗塁に対しての警戒レベルは高いです。走られるとピッチャーのボールの精度は落ちますし、逆に楽天は乗ってきますからね。もちろん、アウトになれば流れが途切れるリスクがありますが、今年の楽天は大久保監督の『走るんだ』という意思が選手にしっかり伝わっていますよね。リスクを恐れずに走られると、こちらにとっては脅威ですよね」

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