2015.03.08

「門田理論を証明したい」。DeNAルーキー倉本寿彦の野望

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 キャンプ中盤、横浜DeNAのルーキー・倉本寿彦(内野手/右投左打)は「守備練習の動きでまだ慣れてないところもあるんですけど......」と前置きした上で、次のように自信をのぞかせた。

「もちろん、みんなうまいですし、『さすがプロ』というのは感じます。でも、練習と経験を積んでいけば、絶対に負けないっていう気持ちはあります」

昨年のドラフトでDeNAから3位指名を受け入団した倉本寿彦

 自らの可能性を疑うことを知らない――ここが倉本の最たる才能だろう。横浜高校時代は3年時に「1番・サード」として春夏連続して甲子園出場を果たした。1学年下には筒香嘉智(現・DeNA)がおり、夏はベスト4まで勝ち上がった。

 創価大ではショートを守り、2度のベストナインを獲得。卒業後は社会人野球の日本新薬に進み、昨年の都市対抗野球大会では「3番・ショート」としてベスト4進出に貢献した。そして秋のドラフトでDeNAから3位指名を受け、プロの世界に進んだ。

 倉本の球歴を振り返るとエリートの匂いも漂うが、横浜高校に進学した時もスカウトされたわけではなく、中学のチーム関係者を通して"売り込んだ"結果だったし、大学4年の時もプロ志望を出すも指名から漏れた。さらに、日本新薬に進んだ時も"拾われる"形で野球の道がつながった。ただ、どんな状況でも後ろを向くことはなかった。以前、倉本はこう語っていた。

「どんな時でも、やることをやっておけばなんとかなるっていう気持ちはあります。高校や大学でドラフト候補と言われている選手を見ても、確かに上手いなとは思うんですが、絶対に負けているとは思わないし、絶対に勝てるって思えるんです」