2014.12.28

ヤクルトに山田哲人という真のリーダーが誕生した瞬間

  • 吉村大祐(サンケイスポーツ)●text by Yoshimura Daisuke
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

番記者が見た、我がチームのターニングポイント~ヤクルト編

 2年連続最下位に沈んだ2014年。開幕前からヤクルトには暗雲が立ち込めていた。館山昌平が2月25日の練習試合に登板するも、昨年4月に手術した右ヒジに違和感を覚え、わずか12球で降板。4月5日のイースタンリーグの巨人戦でも右ヒジの違和感を訴えた。そして4月10日に「右ヒジの側滑膜ひだ切除手術」を受けた際に再びじん帯が断裂していることが判明し、今季の一軍登板機会を失った。

今季、12球団トップの193安打を放った山田哲人

 守護神のバーネットは4月2日の広島戦で守備の時に打者走者にタッチしようと飛びつき左ヒザを負傷。「左ヒザ十字じん帯部分断裂」で戦線離脱。一軍再昇格を果たしたのは6月中旬だった。

 また、慢性的な左アキレス腱痛を抱える主砲のバレンティンは6月中旬から1カ月、畠山和洋も6月中旬から1カ月半、ともにチームを離れることになった。さらに、右肩手術から再起を図る由規は二軍戦で約2年2カ月ぶりの実戦復帰を果たすも、度重なる違和感に悩まされ、2011年9月以来の一軍マウンドに立つことはできなかった。

 主軸のケガが響き、チーム防御率は12球団ワーストの4.62。低迷するチームの中で希望の光となったのが、プロ4年目、22歳の山田哲人だった。

 開幕前、杉村繁打撃コーチは、山田とこのような目標を立てた。

「安打数は1週間に7~8本、1カ月で30本、1年間で180本になる。まずは1週間7本を目標に頑張ろう」