2014.07.04

栗山監督の一番の悩み「大谷は平気で泣きを入れてくる」

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 栗山英樹監督就任1年目の2012年にリーグ優勝を果たした北海道日本ハムファイターズだったが、2年目の昨年はパ・リーグ最下位に沈んでしまった。そして勝負の3年目。陽岱鋼、稲葉篤紀、ミランダといった主力が次々と離脱し、開幕投手を務めた吉川光夫も不振により二軍落ち。それでも2年目の大谷翔平が投手として一本立ちし、3年目の上沢直之を筆頭に新戦力が台頭するなど、現在パ・リーグ3位につけている。指揮官である栗山監督はここまでの戦いをどのように分析し、これからどんな戦いを仕掛けていくのだろうか。

早くも来季の続投が決定した日本ハム・栗山英樹監督。

―― 6月が終わりました。70試合を戦って34勝35敗1分の借金1。それでもパ・リーグの3位です。監督としてここまでをどんなふうに振り返りますか。

「苦しみまくってますよ。ホント、修行させられまくってます」

―― ただ、これだけ故障者が続出して、それでもほぼ5割……健闘しているという考え方もできると思いますが。

「そういうふうに言ってくれる人も多いんですけど、正直、陽岱鋼がいない、ミランダもいない、(小谷野)栄一も稲葉(篤紀)もいない、開幕で並べたメンバーがこれだけいなくなれば、今が一番苦しい時期だというのは間違いないと思います。ただ、僕は今の若いメンバーでも勝てる、もっとやれると思ってる。交流戦だって、ひとつ負け越しちゃいましたけど、僕の中では5つくらいは貯金できたという感じがあったんです」

―― どのあたりが誤算だったんでしょう。

「誤算というよりこちらのミスで勝ち切れなかった試合がありましたからね。まぁ、優勝も最下位も両方経験すれば最悪の事態っていうのはかなり最悪だし、最高というのは相当、上だということはわかりますから。そう考えると、監督の想定から外れる事態なんて、めったにあるもんじゃないですよ(苦笑)」