2014.03.28

【プロ野球】1年の計は開幕戦にあり。
ゲンを担ぐ選手、担がない選手

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 青柳憲司●写真 photo by Aoyagi Kenji

 子どもの頃、スポーツ新聞などでプロ野球選手は、開幕戦の朝に"鯛のおかしらつき"を食べるという記事をよく読んだ。昭和50年代のことだから、今から30年以上も前の話だ。今もこの風習は続いているのだろうか。

「鯛のおかしらつきを開幕戦の朝に食べますか?」

 オープン戦で最後の仕上げに入った選手たちに質問をしてみた。また、その他にも「開幕に向け、ゲンを担いだりするのか」「どういう心境で開幕を迎えるのか」についても聞いてみた。プロ野球選手にとっての開幕戦とは――。

ヤクルトの開幕投手に指名された2年目の小川泰弘。

岡田幸文(ロッテ/外野手/30歳)

「鯛のおかしらですか? 全然食べないです。開幕前日や当日に、何かゲンを担ぐってこともないですね。子どもが3人いますんで、大晦日や元日の方がワクワクするかな。野球は家族を養うために必死に結果を残さないといけませんからね。なので、開幕は緊張しますね。開幕戦といっても144試合の中の1試合にすぎないのですが、1打席目だけは特別です。『絶対に打つ』という強い気持ちで打席に立ちます。結果がよければ、この先ずっと戦っていく中で余裕が生まれるんです。今年は鯛のおかしらつきですか? ウチの奥さんはドライな人なので、『急にどうしたの?』って言われるでしょうね(笑)」

清田育宏(ロッテ/外野手/28歳)

「鯛のおかしらつきって、あれですよね。開幕に向けて縁起のいいようにってやつですよね。自分は食べないですし、周りでも聞かないですね(笑)。開幕前に特別な準備をすることは一切ないです。オープン戦と同じリズムで入っていくことが大事なので。あるとすれば、新しいバットや手袋を使うことぐらいですね。第1打席で使うか? 今は調子がいいので、オープン戦から使っているバットでいくと思います。そういった意味では、ゲンを担いでいるのかもしれないですね(笑)」

唐川侑己(ロッテ/投手/25歳)

「鯛のおかしらつきは、開幕の時に食べるやつ、そんな感じですね。よくわからないけど(笑)。僕はひとり暮らしですし、食事は外食なので鯛は食べないですね。開幕前日にすることも普段と同じですが、身の回りのものはきれいにしますね。いい気持ちで開幕を迎えたいので。開幕当日は気が引き締まります。初登板はいつも足が震えて、1球投げたくらいじゃ緊張から解放されません。疲れてきた頃に、ようやく一息つくというか、ゲームにすんなり入れるようになりますね」