2014.03.04

3・28開幕戦。巨人・菅野智之と阪神・藤浪晋太郎の投げ合いが見たい!

  • 阿部珠樹●文 text by Abe Tamaki
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 3月28日の開幕戦で激突するジャイアンツとタイガース。開幕投手は、巨人・内海哲也と阪神・能見篤史と見る人が多いが、ここに来て違う予想も出てきている。今年2年目の菅野智之、藤浪晋太郎を起用するのではという声だ。すでにそんな予想を掲げるメディアもあるし、ファンの間でも、期待込みでふたりの投げ合いを望む声も少なくない。ともに昨シーズン2ケタ勝利を挙げて、今年の飛躍が期待されるふたり。開幕で両者の投げ合いが実現すれば、話題性も十分だ。

2年目の飛躍に期待がかかる藤浪晋太郎。

「その顔合わせ、僕も見てみたいですね」

 そう語るのは、評論家の槙原寛己氏だ。

「でも僕は、原辰徳監督も和田豊監督もふたりを開幕投手にはしないと見ています。内海と能見の調子がよほど悪ければ別ですが、ふたりとも仕上がりは順調。それに投手というのはプライドが強い。特に、エースと呼ばれているような投手なら開幕にこだわらないはずがない。はっきり成績で水を開けられているならともかく、期待だけで若手に譲るのは認めないでしょう」

 高卒2年目の藤浪ならまだしも、大卒で、しかも昨年の日本シリーズであの田中将大(現ヤンキース)と投げ合って勝った菅野なら、エースの資格は十分にあると思えるのだが……。

「原監督の性格を考えると、期待や覚醒を促すという意味で、甥の菅野を開幕投手に指名することはないと思います。投手部門のタイトルを獲って、名実ともにジャイアンツのエースと認められるようになった時、はじめて開幕を任せるんじゃないでしょうか」

 開幕での投げ合いはないのでは……と予想する槙原氏だが、菅野と藤浪の力を評価していないわけではない。むしろ、その逆だ。

「キャンプを見たけど、ふたりとも素晴らしい調整をしていました。1年目はどうしても周囲から言われたことをやるだけで手一杯になってしまうのですが、2年目はある程度自分の考えていることを試せる。菅野も藤浪も去年、実績を残したことで、本人に任されている部分は多いと思います。そこでいろいろと考えながら、キャンプに取り組んでいるのがよくわかりました」